■漢方処方
中医学では、健康な体を支える三本柱を、
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「気」(キ) |
:生命のエネルギー |
「血」(ケツ) |
:血液 |
「水」(スイ) |
:血液以外の体の水分 |
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で表します。
「気・血・水」が充実してよく流れていれば、人は健康。反対に不足して流れが悪ければ、体に異常が出ます。
そして人間の体を五臓に分けます。
脾 |
:吸器系 |
心 |
:循環器系 |
肝 |
:造血と自律神経 |
腎 |
:遺伝と性ホルモン系 |
「気・血・水」と「五臓」は互いに影響しあって、その人の体質を作り上げると考えられています。
この「気・血・水」の過不足や流れ、臓腑の機能状態を把握して、おひとりおひとりに合った中国漢方を処方していきます。
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■日本人の現代病・・・実は免疫力の低下
私たちの周りには、死に直結するような大病ではないけれど、アトピー性皮膚炎・花粉症・風邪をひきやすい・冷え性・よく眠れないなど、慢性的に体の不調を感じている方が多くいらっしゃいます。
近年の日本人のライフスタイルの変化に伴い、「運動不足」「不規則・不摂生な生活」「睡眠不足」「食べ物によるアレルギー」といった状態を引き起こしています。
その上、情報社会・その他の社会的ストレスが私たちを圧迫しています。その結果「アトピー性皮膚炎」「花粉症」「子供の低体温」「不妊症」「慢性疲労症候群」「ガン」などのやまい病におかされます。
これらは人間が本来持っている免疫力の低下が原因の1つと考えられています。
中国漢方はこの免疫力を補い、強化することにより病気の発症を未然に防ぐための処方をさせていただきます。
■生活習慣病の治療は血液から
日本人の生活が豊かになり、生活習慣が変わりました。
昔は大人の病気であった「成人病」が今では子供の頃から「成人病」だからと「生活習慣病」と名前を変えました。この生活習慣病は遺伝や社会状況だけでなく、食生活・運動不足が主な原因となっています。
栄養過剰・運動不足により「血液がドロドロ」になります。血液は体中に酸素や栄養分を運び、またその組織から不要になった炭酸ガスや老廃物を受け取り体外に排出するなど生命維持において大切な働きをします。
しかし本来、水のようにサラサラと流れる血液が、脂のかたまりのようにドロ〜となると血液が送るべき栄養分が体に行き届きません。
その結果、体のいたるところに不調がでて、生活習慣病を患うことになります。やっかいなのは一度かかると、完治しないことです。
この生活習慣病を予防するため、また、生活習慣病を患っている方は症状を悪化させないために、まずは血液をサラサラにすることが大切です。
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